対談場所は、鎌倉の、ゲストハウス彩(イロドリ)を選びました。高野さんが経営するゲストハウスでの、対談最終回。

強いパッションが人を巻き込む力となる

浅見 直輝:ここからは働いてる方にも加わって頂きます。

レオマ:宜しくお願いします。

高野 朋也:彼には土日に来てもらっています。

浅見 直輝:出会ってからどれくらいですか?

レオマ:1年半ぐらいですね。

高野 朋也:泊まりに来る人は、かなり色んな人来るよね。

浅見 直輝:障害のある人も来て、障害のあるスタッフさんと一緒に観光行ったりするって言ってましたもんね。

レオマ:それ、最近もありました。

高野 朋也:今月も車椅子の方がいらっしゃいます。面白かったのは、その方はいつも家族と暮らしてるそうなんですが、自立生活の練習のために、まず親とヘルパーさんが居ない状態でどれだけできるかっていうのを試すために、ここに泊まりに来るっていうんです。

木村 よしお:どういう宣伝するんですか?そういう皆さんに泊まりに来て頂く為に。

高野 朋也:メインの集客はブッキングドットコムとか、海外の人向けのものですね。

レオマ:障害のある方はFacebookとかなどで高野が発信をしてそれを見て来るというパターンが多いですね。まずはFacebookとかTwitterのコミュニティーとかで入って行ってそこからホームページで詳しい情報を見てもらうという流れですね。

■みんなでつくっていく愉しみ

高野 朋也:いままだこのゲストハウスは完璧ではないんです。バリアフリー的にも。それを彼のような仲間と一緒に作っていくことが楽しいんです。

レオマ:そこういう(洗面台)のも最初は高かったんですよ。建設業者の人にやってもらったままにしてたら、車椅子の人が来て初めて「位置が高い」って言われた。そこで初めてわかりました。

高野 朋也:日々一緒に作っていく、成長していくような感覚です。

浅見 直輝:隣の先輩(高野さん)を見てて、どうですか?

レオマ:彼は、ほんとにすごい強いパッションがあって、折れない所はすっごい頑固で絶対折れない。皆んなに怒られても、喧嘩しても折れない。ほんとにそれは真似できない。

高野 朋也:基本的なところができてないいうところがいっぱいあるんですけど(笑)、その分助ける皆んなが集まってきますね。すっごい人が寄って来ます。近所のおばちゃんとかも肉じゃがとか持って(笑)。

木村 よしお:高野さん自身が欠けたところがあるっていうことですね。

レオマ:先を見てるなっていうのはあります。アイディアがどんどん浮かんで来る人なんで、しっかりと組織を形作って行けばうまくいきます。リーダーはたぶんこういうぶっ飛んだ人のほうが面白いんじゃないかと。

話し手:高野朋也(たかのともや)
「すべての人たちが共創する世界は、バラエティでカラフルだ。」をモットーに、障がい者手帳を持つ方とゲストハウス彩(イロドリ)鎌倉の運営を行う経営者。
観光、新しい働き方で共創していきたい。日常的に365日、鎧を着ている。

話し手:木村よしお(参議院議員)
参議院議員。元厚生労働副大臣。年金、医療など社会保障のエキスパートとして、よりよく暮らせる社会のために活動を続けている。参議院厚生労働委員会委員、参議院行政監視委員会理事、参議院政府開発援助等に関する(ODA)特別委員会理事。

ナビゲーター・コーディネーター:浅見 直輝(最前線で活動し社会を変えていく青年)